結城豊太郎蔵相揮毫の国旗掲揚台の搬出作業

結城豊太郎蔵相揮毫の国旗掲揚台の搬出作業 2023/3/30

 結城豊太郎(山中9回、明治29年卒)・蔵相揮毫の国旗掲揚台の補修復元を、140周年記念事業の「正門周辺整備とモニュメント工事」の一環として行うことが決定しました。
 昭和12年5月、母校で講演した結城は一本の白旗「奉公旗」を後輩たちへの土産とし、国旗掲揚台への揮毫を求められると「至誠奉公」としたためました。「至誠奉公」の掲揚台は「奉公旗」と対をなし、結城の語る「奉公」の真意を理解する手がかりとなる遺構と言えます。
 しかし残念なことに、創立100周年の校舎新築の際に取り壊されて以来、四つに割れたまま野ざらし状態となっており、劣化が憂慮されていました。このたび補修復元が決定したことで、母校の歴史的遺構をまた一つ次代へとつなぐ道が開けたことは、実に喜ばしいことです。
 雪解けを待って行われたこの日の搬出作業は、四つに割れ講堂の東側とテニスコート脇に置かれいてた掲揚台を、駐車場まで慎重に移動し、専用の重機を用いてトラックに積み上げ、㈱石駒様の工場へと運搬しました。